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昆布の栄養

カルシウム

カルシウム(calcium)とは、骨の健康や骨や歯をつくるうえで欠かせない大切なミネラル成分として、一般によく知られています。 しかし、カルシウムは日本人の食生活では大変とりにくい栄養成分の1つです。不足すると、歯や骨が弱くなるほか、神経過敏になりイライラしやすくり、骨粗しょう症や骨折などの原因になると言われています。カルシウムが多く含まれている食品は、ヒジキ、煮干し、チーズ、牛乳などがあります。またカルシウムは、マグネシウムと一緒に摂取すると効率的と言われています。 1日に必要な摂取量は成人で約600mg、成長期の子供で900mgくらいです。

ヨード

ヨード(iodine)とは、ヨウ素とも呼ばれている成分でミネラルの一種であり、甲状腺ホルモンの働きに必要な成分です。
甲状腺ホルモンとは、食べ物から栄養分を吸収し、それをエネルギーにかえ、老廃物を体外に排出するといった新陳代謝を促進してくれるという効果をもっています。 「ヨード」が不足して甲状腺ホルモンが十分に作られないと、元気がなくなったり、老化現象が進んだりといった新陳代謝が鈍くなる症状がでます。 また、甲状腺ホルモンはカルシウムと密接な関係にあり、血中の余分なカルシウムを骨の中に吸収させる働きをします。 この甲状腺ホルモンを作る材料になるのが昆布に豊富に含まれている「ヨード」です。 ヨードが多く含まれる食品には、ワカメ、海苔、カツオ、イワシ、パイナップルなどがあり、特に昆布には非常に多くのヨードが含まれています。

<ヨードの働きとは?>
ヨードは血液の流れを良くする循環作用、悪い細菌を食べる貧食作用、及び細胞の活性化を促す賦活作用を行います。この3つの作用により体調をどんどん整えてくれます。また、肌や髪の健康維持や疲労回復などの効果もあると言われています。 成人では0.1~0.2mg、成長期の子供や妊婦は0.2mgのヨードが必要です。
昆布1gには1.3mgのヨードが含まれているので、1日に昆布を0.3g(2cm四方)を食べれば必要量を満たせます。

カリウム

カリウム(kalium)とは、ミネラル成分のひとつです。別名はポタシウムと呼ばれています。
カリウムが多く含まれている食品は、海藻類や豆類、野菜類、果物などがあります。 非常に多くの食品に含まれているので、規則正しい食生活をしていれば不足する心配はあまりない成分とされています。 不足すると疲れやすくなり、血圧の上昇、筋肉の衰え、むくみなどの原因になります。

<カリウムの働きとは?>
私たちの体内ではほとんどが細胞内液に存在し、細胞の外液に存在するナトリウムとバランスをとりながら細胞を正常に保ったり、 血圧を調整したりして常に一定したよい体内の状態(恒常性)を維持するのに役立っています。 また、筋肉や神経系の機能の保持、体内の水分量の調節、過剰にとりすぎた塩分を体外に排出するなどの働きがあると言われています。 近年、カリウムの摂取量を増やすことによって、血圧の低下、脳卒中の予防、骨密度の増加につながることがわかってきました。 ナトリウムはとり過ぎると高血圧の一因になりますが、カリウムは血圧を下げる働きがあります。
カリウムの目標摂取量は成人の場合、1日当たり2000~4000mgくらいです。 昆布100gには約6000mgものカリウムが含まれています。つまり昆布100gを食べれば1日の目標摂取量をクリアできるのです。

食物繊維

食物繊維(dietary fiber)とは、食品中の成分のうち人の消化酵素で消化されにくい成分のことをいい、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とに分けられます。 どちらも体に良い成分とされています。サプリメントでも非常に多くの製品に配合されています。昆布に含まれるのは水溶性食物繊維です。 水溶性食物繊維は、ヌルヌルとした粘性と、保水性が高いのが特徴です。(昆布のヌルヌルしたぬめりは食物繊維の「アルギン酸」と「フコイダン」です。) 水溶性食物繊維が含まれる食品は、こんにゃく、海藻類(寒天、こんぶ、ひじき、わかめ、もずく、など)、果実類等です。

<食物繊維の働きとは?>
血糖値の上昇の抑制効果やダイエット効果、腸内環境の改善効果などがあると言われています。 糖分の吸収速度をゆるやかにするので、食後の血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。 さらに、ぬめりでコレステロールを包み込み対外に排出し、血液中のコレステロール値を減少させる働きもあります。 その他に、体内の塩分(ナトリウム)と結びつき、すみやかに体外に排出する効果、腸内の善玉菌を増やす効果もあります。 また、食物繊維は、最近ではガンや糖尿病などの生活習慣病の予防に効果的と言われて、「第6の栄養素」として大変注目されています。

グルタミン酸

グルタミン(glutamine)とは、体の構成成分である準必須アミノ酸の一つで、筋肉のエネルギー源になる成分であり、昆布のうまみ成分でもあります。
グルタミンは、卵や肉類、魚類に含まれていて、体内でも合成することが出来ますが、筋力トレーニングなどで、筋肉を傷めると、修復するのにグルタミンが使われるので、 食品やサプリメントで補うのが効果的と言われています。 また、グルタミンは免疫力の向上効果もあるとされていて、不足すると免疫力が低下して病気になりやすくなったり、筋力が弱くなったりします。

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執筆者

山本浩介

山本浩介

■所属
公立はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科
長野研究室平成19年度卒業研究生